アセットアロケーションをどうするか迷ったら、GPIFの真似をすればいい
投資で資産形成をする際に、アセットアロケーションの構成が重要な意味を持つことは知られています。しかし、その構成は人それぞれ。リターンを高く設定すれば、当然リスクは高くなります。アセットアロケーションの構成に悩む方も多いでしょう。そんなときはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の真似をしてみるのはどうでしょうか。
GPIFとは
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とは、私たちが納めている年金保険料のうち、給付に充てられなかったものを管理・運用している団体です。
ニュースで「年金の運用損が過去最大の○○兆円~に」などと報道されることがありますが、その場合、GPIFが運用損、または運用益を出しているということになります。
参考までに、ニュースでは運用損が取り上げられることが多いですが、実際には運用開始以降、これまでに50兆円以上の運用益をあげています。これは年率にすると、およそ3%となっています。
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GPIFの資産構成
GPIFの運用は、年金の積立金を運用するという性質上、積み立てられている元本が毀損するようなことをできるだけ避けるため、アセットアロケーションは慎重に構成されています。
GPIFが目標とするアセットアロケーションはこのようになっています。あくまで目標の数値であり、実際には多少前後していますが、おおむねこの通りの運用を行っているようです。
資産配分は、国内:海外の割合は6:4、株式:債券の割合は5:5となっています。
GPIFは年金の積立金で運用されていますから、よりリスクを小さくしようとするために株式の比率を50%で抑えていると考えられます。
アセットアロケーションをどうするか悩んだら、これを真似てみるのも一つだと思います。国の年金を運用しているのと同じように運用することができるわけですから、心の支えにもなることでしょう。
参考:2014年までのGPIFの資産構成
現在の配分は2014年に変更されています。それまでは以下のような構成でした。
半分以上を国内債券が占めていました。債券で多くの資産を構成することで、リスクを避け、より安定的な運用を目指した配分だったといえます。
ゼロ金利となった今では、この配分では運用益を大きく上げることは難しいでしょう。
参考2:管理人が目指す資産配分
管理人は以下のようなアセットアロケーションを目指してリバランスを続けています。
株式がほとんどを占めています。国内債券は現在の金利状況では全く期待できないため、アセットアロケーションから除外しています。ただし、購入してしまった分については売却することなく保有し続ける予定です。