米の経済政策・仏の大統領選の結果を受けて円安・株高が進行中
4月21日、米トランプ大統領がマスコミのインタビューに対し、大幅な減税を行うとして、その概要を26日に発表すると答えました。大幅な減税をうたっていたトランプ大統領の経済政策に、市場の期待は高まっています。
23日には、フランス大統領選挙の第1回投票が行われました。結果は、中道のマクロン候補と、極右のルペン候補の2名が5月に行われる決選投票に進むことになり、市場の期待通りの結果となりました。
これらを受けて、市場は大幅な円安・株高の展開となりました。
ドル円
一時、108円台前半をつけていたドル円相場は、フランス大統領選第1回投票の結果を受け、大幅に変動。110円台まで戻しています。
日経平均株価
日経平均株価は月曜日から急伸、翌日の火曜日(今日)も勢いは止まらず、1ヶ月前の水準まで値を戻しました。
ダウ平均株価
ダウ平均株価も急伸しています。
恐怖指数
投資家が先行きに不安を感じているときに上昇するとされる恐怖指数。イランへのミサイル発射や北朝鮮問題など、地政学リスクの高まりを受け、一時16.3まで上昇していました。フランス大統領戦の結果が市場の望み通りの結果となったことを受けて落ち着きを取り戻しています。記事執筆時点では10.7となっています。
今後の展開
本日25日は北朝鮮の朝鮮人民軍創設記念日です。この日に合わせて、北朝鮮のミサイル発射実験や核実験があるのではないかと緊張が高まっていましたが、記事執筆時点ではそのような報道はありません。しかし、米の空母打撃群が日本海に派遣されるなど、緊張の高まっている状態は続いており、今後の展開に注意する必要があります。
5月に行われるフランス大統領選は、中道のマクロン候補が有利とされていますが、ルペン候補の当選の可能性がないわけではありません。イギリスが国民投票でEU離脱を決定した際、市場は大きく混乱しました。ルペン候補が当選するようなことがあれば、市場は再度混乱すると思われます。
ただし、例えばトランプ大統領が大統領選に勝利した際、市場は予想を裏切って大幅に上昇し、ダウ平均株価は史上最高値を更新し続けました。事前の市場予測など、全くあてにならないということを忘れてはいけません。