北朝鮮リスクは一段落?相場は落ち着きつつある
先週より急速に高まっていた北朝鮮リスクは、北朝鮮のミサイル発射失敗以降、落ち着きをみせています。25日には朝鮮人民軍創設記念日を迎え、今後、更なるミサイル発射や核実験などが行われる可能性もあり、今後の展開に注目です。
今週の市場
ドル円
地政学リスクの高まりにより、円が上がる展開が続いていました。一時108円台に突入していましたが、記事執筆時点では109円50銭まで値を戻しています。
日経平均株価
北朝鮮がミサイルを発射した翌日の17日午前を境に、小幅ではありますが上昇しています。
恐怖指数
恐怖指数は通常、10~20の間で推移しており、20を超えると投資家が先行きに不安を感じるとされています。先週末には16.0まで上昇していましたが、記事執筆時点では14.4まで下がっています。
北朝鮮の今後の展開に注目、日曜日にはフランス大統領選挙も
一段落した北朝鮮問題ですが、25日の朝鮮人民軍創設記念日にあわせて、北朝鮮が更なるミサイル発射実験や核実験を行う可能性があります。朝鮮半島の周辺海域へ向かったはずのアメリカ空母が実はとんでもない方向へ向かっていたり、北朝鮮の核実験場ではバレーボールをしていたり、なんだかよく分からないニュースが相次いでいます。北朝鮮の挑発的な態度がおさまったわけではないので油断は禁物です。
また、日曜日にはフランス大統領選挙の第1回投票が行われます。極右・極左の両候補の支持率が急伸する中、投票の結果に注目が集まっています。結果次第で、来週の市場にも影響を及ぼしそうです。
アメリカ企業の四半期決算も相次いでいます。全体的には良い結果が予測されています。S&P500やダウ平均株価にどこまで影響するか期待しながら見守りましょう。