ダウ平均株価vsS&P500
前回は、日経平均株価とダウ平均株価を比較して、過去30年間のダウ平均株価の伸びが圧倒的に大きいことがわかりました。今回は、ダウ平均株価とS&P500という同じアメリカの株価指数で比較してみます。
ダウ平均株価vsS&P500 ~過去5年間~
まずは、直近の5年間を比較してみましょう。
2012年3月末を基準として、ダウ平均株価とS&P500がどのように推移しているかを表しています。緑の線がダウ平均株価、赤の線がS&P500です。
どちらもほとんど同じ動きをしていますが、2013年中頃から乖離が目立っています。2013年9月にはダウ構成銘柄が3つ入れ替えられていますが、その影響もあるのかもしれません。
徐々に開いていった差は、現在まで埋まることなく推移しています。
記事執筆時点で、ダウ平均株価は+58.72%、S&P500は+69.38%です(2012年3月末比)。
ダウ平均株価vsS&P500 ~過去10年間~
続いて、過去10年間の推移を見てみます。
2007年3月末を基準として、ダウ平均株価とS&P500がどのように推移しているかを表しています。緑の線がダウ平均株価、赤の線がS&P500です。
しばらくの間、ダウ平均株価が上回っていますが、やはり2013年頃に逆転しています。ただしほんの誤差の範囲と言えるでしょう。
なお、2008~9年にかけて大きく下落しているのはリーマン・ショックの影響です。
記事執筆時点で、ダウ平均株価は+58.68%、S&P500は+59.75%です(2007年3月末比)。
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ダウ平均株価vsS&P500 ~過去30年間~
最後に、過去30年間のグラフを見てみます。
1987年3月末を基準としています。ダウ平均株価は緑、S&P500は赤です。
改めて見てみると、リーマン・ショックの恐ろしさがよくわかります。1990年代と同じところまで戻ってしまったわけですからね。その後にしっかり回復しているところはさすがアメリカです。未だにバブル相場を超えられない日本株とは一体。
さて、現時点ではダウ平均株価がS&P500を上回っています。グラフ上では少しに見えますが90%も差があります。
記事執筆時点で、ダウ平均株価は+809.78%、S&P500は+718.83%です。
終わりに
過去30年間の推移を見ればダウ平均株価がS&P500を上回る結果となりました。
ただし動き方はほぼ同じですし、あまり気にするほどの差ではないように思います。
また、ダウ平均株価はたった30種の銘柄で構成されていますが、S&P500は500もの銘柄で構成されています。分散性の面から言えば、S&P500が優位です。ダウ平均株価は米国株の中でも優良な30社が選ばれていますが、1社の業績・株価がダウ平均株価に与える影響は大きくなります。
長期の積立投資という点で考えれば、S&P500の方が優れているのではないかと私は考えています。
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