ソーシャルレンディング「maneo」で延滞が発生したようです
高い利回りで個人投資家の注目を集めるソーシャルレンディング。先日、「みんなのクレジット」が証券取引等監視委員会の検査を受け、行政処分の勧告を出されたばかりですが、今度は「maneo」で延滞案件が発生したようです。
2017年3月24日、証券取引等監視委員会は、内閣総理大臣および金融庁に対し「みんなのクレジット」に対する行政処分の勧告を行いました。
これを受けて、個人投資家はソーシャルレンディングに対する興味を失っていくのではないか、と記事にしたのがつい昨日のことです。
管理人は「みんなのクレジット」には投資をしていませんでしたが、別のソーシャルレンディング事業者である「maneo」には投資しています。
その「maneo」で、延滞が発生したというのです。
「maneo」で発生した延滞の詳細
延滞案件の概要
maneo公式サイトのお知らせによると、延滞が発生しているのは3つのファンドとのことです。
3つのファンドは、いずれも「事業性資金支援ローンファンド」です。借り手は「事業者AV」とされる企業でした。教育関連で30店舗を運営しているとの記載があるので、塾などを運営しているのでしょうか。
3件合計の融資実行額はおよそ70百万円で、現在の融資残高は45百万円余りとなっています。36回の分割返済の予定で、返済完了は2018年11月を予定。2017年2月までの計15回は順調に返済できていたようです。
延滞の懸念を認識してから現在までの経過
「maneo」が延滞の懸念を認識したのは2017年3月中旬だといいます。現在のところ、債権者として満足する状況の把握には至っていない、との記載があるので、全容は把握できていないといったところでしょう。
回収の見込み
現時点では回収については不明だそうです。
ただし、資金募集の段階で告知はされていませんでしたが、連帯保証契約および第2順位での根抵当権の設定が行われていたとのこと。告知していなかった理由は、融資実行時に登記されていなかったことと、全額を担保できるものではいえず、投資判断に誤解を生まないようにするためとの説明がなされています。
全額がきちんと回収できる見込みがあるわけではありませんが、結果として担保が設定されているわけですから、まずは一安心といったところでしょうか。それでも、投資を行っていた投資家からすれば、不安が解消されるわけではありません。一刻も早い回収と投資家に対する返済が望まれます。
終わりに
ソーシャルレンディングに関する残念なニュースが相次いでいます。ただし、今回の件はあくまで延滞が発生したというだけであり、「maneo」の運営そのものが疑われるような事態が発生したわけではありません。延滞やデフォルトの可能性は、投資を行う前から投資家が予測できる事態です。
先日の「みんなのクレジット」の件とは、全く内容が異なるということを抑えておきましょう。
管理人は、今回延滞が発生したファンドには投資していませんでしたが、自分が投資しているソーシャルレンディング事業者で延滞が発生したことで、若干緊張感が高まったことは事実です。今回の件を皮切りに、芋づる式にずるずるとならないでほしいものです。
なお「maneo」では、今回延滞が発生した3件以外は、全てのファンドで3月分の返済を回収済みとのことです。
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