いざ投資をはじめる、その前に資産のどれくらいを投資に回すか考えよう
あなたは100万円の貯金があり、今から投資をはじめようとしています。
このときあなたなら100万円の中からどれくらいを投資に回すでしょうか?
「適切な投資割合」というのは難しい問題でもあります。なにが適切かというのは人によって異なります。適切な資産配分について一緒に考えてみましょう。
冒頭の例で考えてみましょう。あなたには100万円の貯金があります。投資に興味がありますが、まだ行動には移せておらず銀行に100万円が眠っている状態です。
グラフにするまでもありませんがこのような状態なわけです。
ここから一念発起、ついに投資を行うことにしました。しかし100万円のうちどれくらいを投資に回すべきなのか分かりません。
生活防衛資金を確保せよ
まず重要なことは、生活防衛資金を確保することです。今回は50万円を確保しておくこととします。
これなら仮に投資した資金がゼロになったとしても、生活していく上のリスクはありません。精神的なダメージはあるかもしれませんけどね。だって貯金の50%がなくなるわけですから。
生活防衛資金だけでは不安、貯金も確保したい
生活防衛資金はあくまで生活に必要な最低限の資金のことです。将来の特定の時期にお金が必要なことが既に分かっているのであれば、一定の貯金を用意しておく必要があるかもしれません。また、リスク回避のためにも、残りを全額投資するのではなく、やっぱり貯金として残しておきたいという考えもあるでしょう。急な出費というのは人生につきものです。
この例は、生活防衛資金を確保した上で、残りの6割を貯金、4割を投資にまわすとしたものです。万一、投資資金がゼロになっても、自分の貯金全体に占める割合は少なく済みます。リスクをある程度抑えて投資できています。
配分を決めたらその通りに投資を続ける
生活防衛資金を除いてどれくらいを投資に回すのか決めたら、あとはその通りに投資を続けましょう。投資をはじめたときに100万円だった貯金も、時間が経つと増えていきます。上記の例は、生活防衛資金を除いた4割を投資するというルールでした。たとえば300万円まで増やすことができたとします。すると、配分比率はこのようになります。
生活防衛資金は一定で変わらないので、貯金と投資の占める割合がどんどんと増えていきます。生活防衛資金や配分は途中で変えることが必要になる場合もあります。今は一人暮らしでも、10年後には家族がいるかもしれませんからね。定期的に自分の考えを整理することも大切です。
終わりに
冒頭にも書きましたが、最適な配分というのは人によって異なります。私の考えでは、若いときほどリスクを大きく取ることができるため、投資割合は高くしても良いと思います。大きく損失を出したとしても、これからの長い人生でまだまだ取り返すことができるからです。もちろん家計や家族構成によっても変わってくるでしょう。
100-年齢=投資率なんて計算式もときどき見かけます。たとえば25歳の方なら投資率75%、40歳の方なら60%といった具合です。年齢を重ねてから大きくリスクを取ることは自由ですが、大きな損が出たときに老後の資金を食いつぶすようなことになってしまうと本末転倒です。
資金のどれだけ投資に回すかはそれぞれの環境にや考え方によって変わってきます。何が一番いいかという答えを一概に出すことはできません。 生活防衛資金を最低限確保した上で、残りをどのように配分するか。自分なりの答えを探してください。
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